DJとしても精力的に活動を続けているMASAさんをお迎えしてお届けしているMASCHINE チュートリアルガイド。前回の第1回目では、MASCHINEの基本的な概念やアウトラインを解説していただき、MASCHINEがどんなものなのかという点を詳細に説明していただきました。第2回目の今回は「これぞMASCHINEの醍醐味!」とも言うべきパターンの作成に迫っています。それではじっくりお読みください!!
基本となるパターンの作成とオーディオ・ファイルの編集は、画面の中央下にあるパターンエディタで行います。ステップシーケンス・モード / キーボード・モードでは、従来のリズムマシンやDAWと同じように、ステップ入力やMPCスタイルのMASCHINEコントローラでリアルタイムに入力し、アレンジしながらシーケンス・パターンを作ることができます。
操作に手間取って、湧き出るアイデアを、グルーヴを止めてしまうことはもうありません。思う存分、リアルタイムなレコーディング / エディティングを楽しんでください!
◆ パターンの作成 ◆
MASCHINEのパターンは8つのグループ(A〜H)ごとに、最大64パターン(4バンクx16)を作成することができます。これらのパターンをSceneごとに設定してトラックを組み立てていきます。
まずパターンモードでは、パターンの選択、尺の変更、削除や等倍処理を行います。パターンを選択、切り替えるにはStepEditorの上部スロットをクリックします(左図)。
MASCHINEコントローラからは、PATTERNボタン(左図黄枠部)を押しながらボタン1(左図水色枠部)を押し、パターンモードに入り任意のPAD(左図緑枠部)を押し、パターンを選択します。もしくは、PATTERNボタンを押しながらダイレクトに任意のPAD(パターン)を選択します。
バンクの切り替えはStepEditor左のドロップダウンメニュー(左図)でパターンバンクを切り替えます。
MASCHINEコントローラ上部のボタン5〜9(左図黄枠部)にて4つのバンク(A〜D)を選択できます。
レングス:
パターンのレングス(長さ)の設定は、パターンレングスコントロールもしくはパターンタイムラインをクリックします。MASCHINEコントローラからは、パターンモードにてノブ1(上図水色枠部)を回すと最大256小節まで設定可能です。
パターンの複製:
パターンをコピー&ペーストするには、コピーしたいパターンスロットを右クリックし、メニューからCopy&Pasteを選択(左図)。
MASCHINEコントローラからは、DUPULICATE(左図黄枠部)を押しながらコピー元のPADを押し、つぎにコピー先のPADを押します。ボタン3のDUPLを押すと選択されたパターンがパターンの空いている箇所にコピーされます。また、ボタン2のDOUBLEを押すと選択したパターンの尺が倍になります。
パターンの削除:
削除したいパターンスロットを右クリックし、メニューからCut、Resetを選択します。MASCHINEコントローラからは、ERASE(上図水色枠部)を押しながら削除したいパターンのPADを押します。
◆ インプットモードの設定 ◆
ここでは入力の方法を説明します。
MASCHINEコントローラのPADMODE(下図黄枠部)を押しながらボタン1(下図水色枠部)を押してINPUTモードに切り替えます(左図)。
コントローラ画面右ディスプレイに各PADのSoundを表示して、PADにてSoundを選択してから、コントローラ画面左ディスプレイにて各設定を行います。
Keyboardモード:
ボタン2(左図緑枠部)のKEYBDを押すとPianoRoll / Keybordモードに切り替わり、選択したSoundに音階をつけてPlay/RECできます。
Fixed Velocityセッティング:
Fixed VelocityをONにすると、ノブ4(左図赤枠部)のVelocityセッティングにて設定した値でSoundが鳴ります。
Velocityセッティング:
ノブ4にてVelocityの既定値を設定します。
クオンタイズセッティング:
インプットクオンタイズの設定(NON、REC、PLAY/REC)ができます。
Base Keyセッティング:
Soundの基本となる音程を設定します。
◆ レコーディング ◆
リアルタイムレコーディング:
さぁ、いよいよレコーディング! その前にリアルタイムレコーディングするなら、メトロノームをONにしておこう。
(MASCHINEコントローラのSHIFTを押しながらPLAY)
準備ができたら、PLAY+RECボタンでレコーディング開始!
メトロノームに合わせて光るPADを叩き、ダイナミックなグルーヴをレコーディングしてみよう! 失敗したノートは、ERASE(左図緑枠部)を押しながらPADを叩くとパターンから削除されます。また、キーボードモードによるレコーディングでは、16のPADでサンプルに音階をつけて演奏・録音することができます。オクターブを上下させるのはボタン7、8(左図赤枠部)、半音上げ下げするのはボタン5、6(左図ピンク枠部)を使います。
ちょっと録音したグルーヴ感が気に入らない、そんな場合は全体にクオンタイズをかけてみよう。クオンタイズには、フルクオンタイズ(Shift+PAD5)、ハーフクオンタイズ(Shift+PAD65)の2種類があります。ノートはパターンで設定したステップ・グリッドでクオンタイズされます。
オートメーションの録音:
自由度の高いMASCHINEでは、8つのノブに設定したサンプラー、FXモジュールのパラメータをハード・ソフトの両方からオートメーションできます。AutoWrite(上図白枠部)を押しながらノブをコントロール、これでパラメータはオートメーション録音されます。これによりサウンドに豊かな表情を与え、新たな息吹をふきこむことができるので、さらにグルーヴ感が増していきます。
オートメーションを消去する場合は、ERASEを押しながらノブを回してください。これでリアルタイムレコーディングによるグルービィなパターンが完成!
ステップシーケンサーについて:

【MASCHINEコントローラを使ってステップシーケンスをする場合】
入力したいPADを押してSoundを選択してPLAYを押します。PAD1〜16が順に点滅、各PADは16ステップシーケンサーとして機能しており視覚的にリズムを構築することができます。もちろんオートメーションのステップレコーディングも可能です。PADを押しステップを選択したら、あとはノブを回すだけ。
16ビートのハイハットやスネアの連打などを打ち込む場合にはノートリピート機能を活用してみよう。
NoteRepeat(左図黄枠部)を押しながら録音したいPADを押すと、ノートが選択したクオンタイズ値でSoundが繰り返されます。ノートのクオンタイズ値はステップグリッドの設定によりパターンのクオンタイズ値を設定します。またパターンレングスグリッドではパターンに小節単位以下の値を設定可能です。
◆ パターンの編集 ◆
細かいパターンの編集も、MASCHINEコントローラを使って簡単にエディットすることができます。
ノートとイベントの選択は、SELECTを押しながらEVENT(ボタン2)を押しパターンの編集に入ります。ソフトウェア上ではパターンスロットを右クリックして、ドロップダウンメニューから任意の選択肢を選びます。
ノートの削除・消去:
Undo(Shift+PAD1)Redo(Shift+PAD2)Clear(Shift+PAD9)
ノートのコピー&ペースト:
コピー(Shift+PAD11)ペースト(Shift+PAD12)
ナッジ(StepGridの値でノートを前後させます):
前(Shift+PAD7)後(Shift+PAD8)
コンペア/スプリット(パターンの比較):
コンペア(Shift+PAD3)スプリット(Shift+PAD4)
選択した音色をトランスポーズするには:
オクターブ +(Shift+PAD15)オクターブ -(Shift+PAD16)
半音+(Shift+PAD13)半音 -(Shift+PAD14)
———————————————————
第2回目の今回は、パターンの作成について詳しく追っていきました。MASCHINEコントローラを使うことで、ハードとソフトの垣根を越えて、簡単な操作でイマジネーションあふれるレコーディングをすることができました。
次回はSceneを使用したソングの作成方法と、柔軟性の高いルーティングが可能な22のエフェクトについて詳しく紹介します。お楽しみに!
MASA(Hypnodisk) プロフィール
中学時代よりシンセサイザーを操作し、80年代初頭よりバンド活動を開始。時代とともに音楽も機材も進化し、90年代よりDJ活動を開始、96年ファーストアルバム『Just Inside』をリリース。02年には自身のレーベルHYPNODISKを始動、06年春、テクノロジーと音響心理学を巧みに操作したソロアルバム「Why?」をリリース。その他、RolandMC-303など機材のプリセット製作やCMやビデオ、イベントのサウンドエフェクト等も担当。また雑誌やフリーペーパーなどでコラムを執筆、主な著書にMASTER OF VST Plug-in (BNN新社)がある。
http://www.guruguruhyena.net/masa/
http://www.myspace.com/masahypnodisk
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