MASCHINE 1.5 アップデート、そして日本語ビデオの公開など、ますます魅力的になっているMASCHINE。もっともっとMASCHINEを知ってもらうべく、今日から4回にわけてMASCHINEチュートリアルガイドを掲載していきます。このガイドを担当していただくのは、DJとして精力的に活動を続けているMASAさん。第1回目はMASCHINEの基本的な概念やアウトラインをお伝えしていきます。
ソフトウェアとハードウェア両方の長所を合体させた、まさに“次世代”のギアが登場しました! 沸き上がるインスピレーション、イマジネーションを即座に簡単に音楽の形にすることができる……これは特にリズム・トラックやグルーヴ制作が要となるダンスミュージックに携わる者にとってはうれしい限りのことです。
サンプラー、シーケンサー、エフェクトなど豊富な機能がこの1台に凝縮され、しかも直感的なコントローラで自由自在に操ることができる。そして、今までハードウェア・サンプラーではできなかった緻密な音色加工や多彩なルーティングなども実現可能となりました。
これから4回にわたって、このNI社の最先端ソフトウェア・テクノロジーを駆使して、サンプリングの表現力を最大限に生かしたダイナミックなビートをクリエイトする過程・方法をお伝えします。
まず第1回目の今回は、導入部分。画面からチェックしてみると……。
◆ MASCHINEレイアウト ◆
画面はシンプルですが、斬新かつ柔軟性の高い編集機能を持っています。しかも、MASCHINEのほぼ全ての機能はコントローラで操作ができます。

・ブラウザ(上部画像黄枠部)
ブラウザではサンプル・ライブラリ、オーディオ・ファイル、エフェクト、プロジェクトの管理、検索、タグ付けができます。
・アレンジャー/Scene(上部画像赤枠部)
アレンジャ−には8つのグループ・スロットが並び、パターンエディタで作成したパターンをシーンに配置してソングを作製します。最大で64個のシーンを作ることができます。
・コントロールエリア(上部画像白枠部)
マスター 、グループ、サウンドのバランス、エフェクト、アウトプットなど、セレクトしたタブの各パラメータが表示されコントロールできます。
・パターンエディタ(上部画像緑枠部)
基本となるパターンの作成とオーディオ・ファイルの編集を行う場所です。
1グループあたり16個のサウンド・スロット(パッド)が搭載されたA〜Hまでの8つのグループがあり、それぞれ2つのインサート・エフェクトの使用と最大64個のパターンを作成することができます。
ステップシーケンス・モード/キーボード・モードではリズムマシンやDAWと同じようにステップ入力やリアルタイム入力でシーケンス・パターンを作成、サンプリング・モードではサンプリングのレコーディング、エディット、スライス、マッピングを行うことができます。
◆ ブラウザからサンプルのロード◆
まずは音を鳴らしてみよう! MASCHINEには6GB(サンプル数で言うと18,000以上)もの音ネタが収録されているサンプル・ライブラリが付属されています。もちろん今までの自分のサンプル(WAV/AIFF)も使用可能です。ブラウザから上部にあるブラウザモードセレクターで、ライブラリー(LIB)かドライブ(DISK)を選択します。
・LIBを選択した場合
膨大なサンプル・ライブラリへ瞬時にアクセスすることができる画期的なブラウジング。
ファイルタイプ・セレクターのLIBボタン(画像赤枠部)を選択すると、MASCHINEライブラリへアクセスします。ブラウザはタグベースとなっており、使いたいドラム・キットやインストゥルメントをスムーズに探し出すことができます。
MASCHINEの異なるファイルタイプを示す6つのアイコン、ファイルタイプ・セレクター(画像黄枠部)からProjects、Groups、Sounds、Patterns、FX Presets、Samplesをセレクトし、選択したファイルタイプのファイルをブラウザ下にあるサーチリザルトリスト(画像緑枠部)にて表示、さらにBank、Type、Subtypeに分かれたタグ(画像紫枠部)をもちいて目的のファイルを見つけだします。
インポートするサンプルやキットをダブルクリックまたはドラッグ&ドロップすると、サンプルがグループスロット(パッド)へインポートされます。
ブラウザ中央(画像白枠部)のテキストサーチを用いての検索も可能です。
ファイルタイプセレクターでSamplesを選択し表示されたサンプルは、オーディションコントロール(画像オレンジ枠部)にて、試聴できます。
・DISKを選択した場合
ファイルタイプ・セレクターのDISK(画像赤枠部)をクリックすると、ハードディスク・ドライブのリストが表示されます。インポートするサンプルがあるディレクトリを選択、ブラウザの下にあるオーディション・ボタン(画像黄枠部)をクリックすると、選択したファイルを試聴することができます。
インポートするサンプルをダブルクリックまたはドラッグ&ドロップすると、サンプルがグループスロット(パッド)へインポートされます。希望のサンプルを見つけたらインポートボタン(画像緑枠部)をクリックしてMASCHINEライブラリーへ追加することもできます。
◆ コントロールエリア ◆
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画面中央に位置するコントロールエリア(上部画像)でサンプルサウンドの編集を行います。オレンジ色のSOUNDタブ(画像赤枠部)をクリックし、右手に出てくるSRCインプットタブ(画像黄枠部)をクリックすると、インポートしたサンプルの編集が行うことができます。SRCインプットタブ右の矢印をクリックすると、サウンドソースの選択ができます。
・Samplerモード

Samplerモードでは、選択したスロット(パッド)のサンプルを再生します。
Voice Settingsでは同時発音数を設定するPolyphony/1サンプルあたり最大32ポリフォニック(上部画像赤枠部)と、ハイハットのクローズ、オープンなど音が重ならないようChoke Grp/ミュートグループ(上部画像黄枠部)を設定可能です。
Engineコントロール(上部画像緑枠部)ではスタンダードモードに加えビンテージモードも搭載、ボタンひとつで往年の名機を彷彿させる12ビットサウンドに変身します。
・Inputモード
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Inputモードでは、Sampleを再生する代わりに、インターナルもしくはエクスターナルの選択したサウンドをインプットします。
このスロット(パッド)で例えばリバーブを使用すると、プロジェクト内の他のグループのサンプルにリバーブをかけることができます。また外部オーディオ・シグナルをルーティングすることも可能です。
・MIDI Outモード
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MIDI Outモードは、作成したパターンのMIDIデータをMASCHINEコントローラからアウトプットして外部のソフトシンセや楽器などを演奏します。
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Samplerモードにてページセレクターの矢印ボタン(上部画像赤枠部)を押し進むと詳細なエディット画面が出てきます。音程の変更、基本的なダイナミクス、エフェクトやモジュレーション処理を施すことが可能です。
アンプリチュード エンベロープ(上部画像黄枠部)ではSampleの音量を時間軸に沿って調節することができ、Oneshot、AHD、ADSRの3つのモードがあります。
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FX、Filterセクションではコンプ、ドライブ、ビットクラッシャーなどのエフェクトと4種のフィルターモードを搭載。
Sampleの各パラメータ(ピッチ、カットオフ、ドライブ、パン)を時間軸に沿って調節可能なモジュレーションエンベロープやLFO、さらにベロシティやモジュレーションホイールでサンプルのスタートポイントやディケイがコントロール可能です。そのような多彩な表現力がサンプルに新たな息吹を吹き込みます。
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SRCアウトプットタブではメインアウトのセレクト、サンプルの音量、AUXへのセンドレベル、パンを調節します。
これらのすべてのパラメーターはオートメーション可能で、細かい操作が可能です。
◆ グループの作成 ◆

コントロールエリアにある青色のGROUPタブ(上部赤枠部)をセレクトするとグループエディット画面になります。グループでは、サウンドを選択した時と同様に2つのインサートエフェクトが使用でき、グループ全体にエフェクトをかけることができます。
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ページセレクターの矢印ボタン(上部画像赤枠部)を押し進むと、グループの最大発音数の設定、グループ全体のピッチ変更や個別のスイング値(上部画像黄枠部)の設定ができます。
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マクロ・コントロールでは各グループごとに8つのパラメータを自在にアサインすることができ、操作に必要なパラメータだけをマクロ・コントロールへセッティングすればスムーズにプレイ可能です。
・マクロ・コントロールのアサイン方法

マクロ・コントロールへアサインするには、アサインするツマミ上で右クリックすると画像のように”Assgn Macro Control”というプルダウンメニューが表示されるので、これにカーソルを合わせアサインしたいマクロ・コントロールを選択するだけです。

マクロ・コントロールからアサインをはずす場合は、アサインをはずすツマミ上で右クリックし表示されたプルダウンメニューから”Remove Macro Control”を選択します。
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グループのアウトプットタブは、アウトプットのルーティング、グループの音量、AUXへのセンドレベル、パンを調節します。
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第1回目の今回は、MASCHINEの基本概念やアウトラインを簡単にご紹介しました。シンプルなのにとても奥が深い、NI社ならではの充実した機能。2回目以降、順を追って詳しく解説していきたいと思います。次回は、パターンの作成、レコーディングとエディットについて紹介しますのでお楽しみに!
MASA(Hypnodisk) プロフィール
中学時代よりシンセサイザーを操作し、80年代初頭よりバンド活動を開始。時代とともに音楽も機材も進化し、90年代よりDJ活動を開始、96年ファーストアルバム『Just Inside』をリリース。02年には自身のレーベルHYPNODISKを始動、06年春、テクノロジーと音響心理学を巧みに操作したソロアルバム「Why?」をリリース。その他、RolandMC-303など機材のプリセット製作やCMやビデオ、イベントのサウンドエフェクト等も担当。また雑誌やフリーペーパーなどでコラムを執筆、主な著書にMASTER OF VST Plug-in (BNN新社)がある。
http://www.guruguruhyena.net/masa/
http://www.myspace.com/masahypnodisk
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