KONTAKTが気になっている件~その14

KONTAKTが気になっている件〜その14NI製品は定期的にアップデートというものが行われます。これは製品のバグを修正したり、新たなエフェクトや機能が追加されたり、ユーザーにとっては嬉しいお知らせです。KONTAKT 4ですと、現在(2010年4月)バージョン4.0.5というのが最新版です。アップデートはService Centerからダウンロードできますので、定期的にチェックしてみてください。ダウンロードしたら、インストールすることもお忘れなく。では、ブラス編をどうぞ!

■ まずはブラスパートを作ってみる

僕は日頃ロックやポップスを聴くのですが、そこでブラスサウンドが多く使われていることに気付きました。ブラスとは、トランペットやトロンボーン、ホルンなどなど、いわゆる金管楽器のことです。楽器単体でも魅力ある楽器たちですが、それが一緒になるとパワー感や楽しさも増して、楽曲が華やかになるイメージがあります。それぞれの金管楽器が集まると、ブラスセクションと呼んだりします。

そこで、まずはトランペットからMIDIデータを作ってみました。トランペットはブラスの花形という感じがするので、外せない楽器かなと思います。今回はTrumpet Sectionというインストゥルメントをチョイスしています。曲のイントロ部分をお聴きください。

Trumpet Sectionをチョイストランペットのパート


満足気にLogic内のデータを見ていたら、プロダクトスペシャリストがちらちらこちらを見ていることに気付きました。それはそうでしょう、いい感じのサウンドなので、プロダクトスペシャリストと言えど気になってしまうはずです。

「それさ、おもしろみがないよね」

…はぁ、ダメ出しでしたか(^^;)

■ ブラスパートの打ち込みポイント

プロダクトスペシャリストからのダメ出しをまとめると、ブラスはただ単純に打ち込むのではなく、楽器の奏法や特性を生かした打ち込みをするのがポイントとのこと。ドラムを打ち込んだときのベロシティ(音の強弱)のように、ベースを打ち込んだときのデュレーション(音の長さ)のように、ブラスにもMIDIの打ち込みポイントがあるらしいのです。

「MIDIでブラスを打ち込むときのポイントは、ベロシティとデュレーションによる表現。そして、KONTAKT 4で打ち込むならキースイッチだね」

ベロシティとデュレーションの表現に関しては、すでに勉強してきたところですね。ではでは、このKONTAKT 4で打ち込むときのポイントであるらしいキースイッチとは一体なんでしょうか??

KONTAKT 4内でキーボードを表示させると、赤く色のついている鍵盤を確認することができます(キーボード表示を復習したい方はこちらへ)。下の画像でご確認ください。これがキースイッチらしいのですが、ブラスサウンドにどんな効果を与えてくれるのでしょうか。プロダクトスペシャリストが作成したブラスサウンドで確認してみましょう。フレーズ的には同じになっています。

赤いところがキースイッチ

トランペットのパート:プロダクトスペシャリスト版


おぉ~出だしから全然違いますね。これを聴いてしまうと、自分のMIDIデータの単調さにびっくりしてしまいます。。。頭のでゅーんと下がるところや、歯切れの良いフレーズ、強弱をつけたメリハリなど、この短い小節の中だけでもブラスの多彩な表現力を感じることができます。これがキースイッチの技なんですね。いい仕事します、キースイッチ

ではでは、MIDI的にはどうなっているのでしょうか。LogicのMIDIデータで確認してみましょう。

キースイッチのMIDIデータ

上の画像はトランペットパートの出だしの一部です。赤いMIDIデータを確認できるかと思うのですが、これがキースイッチになるそうです。でゅーんと表現したいところ、歯切れよくしたいところ、強弱をつけたいところ、それぞれのちょっと前にキースイッチを入力してあげると表現力に磨きがかかるというわけです。キースイッチを入力するだけなので、とても簡単ですね。

■ MIDIチャンネルを同じにする!?

このキースイッチを踏まえて、今度はトロンボーンのパートも作ってみようと思ったのですが、「ちょいと待って」とプロダクトスペシャリストにデータを持っていかれました。。。待つこと数分、僕の元にデータが戻ってきました。まずはサウンドから聴いてみましょう。

トランペットとトロンボーン


トランペットと同じフレーズ、もちろんキースイッチも使われていますね。インストゥルメントが重なると、サウンドに厚みが出ていい感じになります。データ的にはどうなってるのかなーと思ってLogicで覗いてみると、ちょっと不思議なことに気付きました。まずは下の画像をご覧ください。

トランペットパート

トロンボーンパート

注目していただきたいのは、赤く四角で囲ったところです。これまで、ドラム、ベース、ピアノと打ち込んできましたが、それぞれのインストゥルメントをMIDIチャンネルをわけて作ってきました。しかし、トランペットとトロンボーンのMIDIチャンネルを見てみると、両方とも「8」となっています。楽器が異なればMIDIチャンネルも変えるのが普通だと思うのですが、これはどういうことでしょうか?

「これはサウンドのレイヤー。つまり音を重ねるってこと」

なるほど、KONTAKT 4では今回のトランペットとトロンボーンのように、ふたつのインストゥルメントを同じMIDIチャンネルにしてあげると、トラックの使用数を抑えつつサウンドに厚みを持たせることができるようになるってことですね。だとすると、ピアノとストリングスとか、そういう組み合わせもおもしろいような気がしてきました。

「ブラスのレイヤーで便利なのは、楽器の配置も考えられてるってこと」

むむっ? 楽器の配置も考えられている??

非常に気になるところですが、これは次回へ続くということで…。


KONTAKTが気になっている件、連載中!


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