Guitar Rig 4をDAWで使用する最大のメリットは、レコーディング後に音の差し替えが容易にできるという点です。ハードウェアのアンプシミュレーターやアンプにマイクを立ててレコーディングした場合、サウンドがレコーディングした後で曲のイメージと合わなくなってしまったら、EQの調整や音圧の調整程度しか行うことができず録り直すことになりますが、Guitar Rig 4なら後から簡単にサウンドを差し替えられます。
【気軽にレコーディングできるというメリット】
ギターのフレーズは何となく弾いていた時に思いついたり、ソファーに座ってテレビを見ている時に出てきたり、人によって様々だと思いますが、思いついたフレーズを録っておく時に同じフレーズでもサウンドによってイメージが変わってしまうものですよね。
Guitar Rig 4なら「とりあえず録ってから考える」ことができます。レコーディングしたフレーズをループ再生しながら納得の行くまでサウンドを作り込んでください。
【自分専属エフェクト操作スタッフ】
お気に入りバンドのバンドスコアを買って来て、DAWでギターやベースのマイナスワン・トラックを作る。そのトラックに合わせてギターやベースを弾くのが趣味だという話しをわりとよく耳にします。平たく言うと、自作ギターカラオケ。
DAWで打ち込めばテンポも自由だし、趣味でありながら練習にもなるという。確かに。
その時、Guitar Rig 3、Guitar Rig KONTROLユーザーやRIG KONTROLを追加購入されたユーザーなら、エフェクト操作やプリセットの切り換えは足下のRIG KONTROLで行えばよいのですが、Guitar Rig 4 PROやGuitar Rig SESSION、Guitar Rig MOBILEなどのコントローラが付属しない製品の場合、リアルタイムでサウンドを切り替えることができません。このような場合、ソングデータに予めオートメーション信号を記録しておくことで、エフェクト操作をDAWソフトに任せることができます。
打ち込み系のバンドでDAWからオケを出しながらGuitar Rig 3を使用しているライブを見たことがありますが、「足下には何も置かずにとてもスッキリしているのに、実際のペダル操作ではとても不可能なトリッキーなエフェクトが次々に掛かっている」というのは、DAWとGuitar Rigの組み合わせならではな光景でした。エフェクト操作に縛られずに演奏に集中できるというのも、DAWでGuitar Rig 4を使用するメリットのひとつですね。
【プリセット選択もDAWに任せてしまえば良い】
Guitar Rig 4のエフェクトの操作は、DAWソフトにオートメーション信号を記録することで自動化できますが、プリセットの切り換えはMIDIプログラムチェンジ信号で行います。
Guitar Rig 3ではMIDI CC#32 Bank LSBでバンクも指定できましたが、Guitar Rig 4では仕様変更に伴いバンク選択の機能は除外されました。このため、現在選択されているバンク内のサウンドをプログラムチェンジ信号で選択します。
プログラムチェンジ信号をGuitar Rig 4に受け渡す方法は、それぞれのDAWソフトごとに異なります。
例:Macintosh / Logic 9の場合
Logic 9では、プログラムチェンジ信号をGuitar Rig 4に受け渡すためには、インストゥルメント・トラックを作成し、Guitar Rig 4をInsertsスロットではなくインストゥルメントI/Oスロットにインストゥルメントとしてロードします。この時、AU MIDI制御エフェクトからGuitar Rig 4 MFXを選択します。
Guitar Rig 4はインストゥルメント・トラックにロードしているので、オーディオ・トラックには起動しません。
次にオーディオ・トラックに対してインストゥルメント・トラックにロードしたGuitar Rig 4を割り当てます。これにはLogic 9のサイドチェーンという機能を使用します。
Guitar Rig 4の右上のプルダウンメニューより、どのオーディオ信号を受けるかを選択します。オーディオ・インターフェイスに接続したギターなどからの信号を受ける場合はギターなどが接続されている任意のInputを選択、レコーディングしたデータからの信号を受ける場合はそのトラック名を選択します。
ここまで設定したら、後はインストゥルメント・トラックに作成したリージョンにプログラムチェンジ信号を記録するだけです。
注意する点としては、プログラムチェンジが0から127なのに対して、Guitar Rig 4のプリセットは001から始まるという点があります。つまり、プログラムチェンジを記録する場合、実際のプリセットから1引いた値を入力する必要があるということですね。オートメーションでエフェクト操作を記録する場合にも、このインストゥルメント・トラックに対して記録します。
例:Windows / Cubase 5の場合
Cubase 5ではオーディオ・トラックのインサートスロットにロードしたプラグインに対してMIDI信号を送信することができます。通常通りオーディオ・トラックを作成し、インサートスロットにGuitar Rig 4を起動します。
続いてプログラムチェンジ記録用にMIDIトラックをひとつ作成し、出力をオーディオトラックにインサートしたGuitar Rig 4に設定します。
これで設定は完了です。あとはMIDIリージョンにプログラムチェンジ信号を記録するだけですね。
Cubase 5の場合プログラムチェンジは0から記録できますが、Guitar Rig 4に対しては1から番号の通り送信されます(0の値は送信されません)。プリセットナンバーと同一の値を記録してください。
プリセットの切り換えやエフェクトのオートメーションは、RIG KONTROLがない環境ではもちろんですが、仮にRIG KONTROLを持っている場合でも自宅では床やローソファーに座ってのんびり弾きたいというような時にも便利な機能のひとつです。
DAWとの組み合わせはアイディア次第で様々な可能性があります。自分らしい使用法を探してみるのも面白いと思います。
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