今回は、発売以来大変ご好評をいただいているKONTAKT 4のライブラリの拡充について書かせていただきます。一見、地味な切り口に思えますが、KONTAKTのバージョン3.5から、このライブラリのセクションはとても見やすくなりました。従来のファイルメニューの管理に抵抗があった方も、より親しみが持てるのではないでしょうか。では、ライブラリの拡充の具体的な利点と活用方法を詳しく解説してみたいと思います。
KONTAKT 4は、今回のバージョンアップで大きな進歩を遂げております。冒頭でも申し上げた通り、これからご紹介させていただくのは、ライブラリの管理と拡充についてになります。
画像のように、KONTAKT 4では非常に見やすいライブラリが特徴となっております。
また、従来のバージョンから搭載されているFile表示もございます。
因にKONTAKT 4では、データベースのセクションでカテゴリ別に管理できるため、より直感的に目的のサウンドを見つけることができるようになっています。
ここまでは、幾つかライブラリの管理方法についてのお話でした。
そしてここからが本題なのですが、現在、KONTAKT 4は様々なメーカーからジャンルや楽器ごとに専門特化したライブラリ音源(KONTAKTエンジン・シリーズ)がリリースされております。NIのWebサイトで詳細をご覧いただけます。勿論、これらをKONTAKT 4の中で扱うことができます。
KONTAKT 4で扱うことができる最大のメリットは、DAWのプラグインとしてKONTAKT 4を起動した際に、複数の異なるライブラリをマルチ・ティンバーとして使用可能になるという点です。例えば、ドラム・パートはKONTAKTエンジンのライブラリを使い、ベース・パートはKONTAKT 4内蔵のプリセット、ギターは…という構成が、1台のKONTAKT 4の中で集中管理できるのです。
KONTAKTエンジンのソフトウェアは、その中に入っているプリセットのみが読みこめる仕様になっています(別のライブラリを読み込むことはできない仕様)。KONTAKT 4であれば、KONTAKTエンジンのソフトウェアが全て集中管理できるということになるのです(フリー・ダウンロードで入手できるKONTAKT PLAYERでも可能)。
実は、Native Instruments社のAKOUSTIK PIANO、ELECTRIK PIANOもKONTAKTをベースに作られた製品であるため、KONTAKT 4で自動的に読み込むことができます。
既に、この2製品をお持ちの方は、ライブラリの中に表示されていると思います。前述のKONTAKTエンジンのソフトウェアと同様にKONTAKTのライブラリの一部として使用することができるのです。KONTAKT 4のピアノ音源もかなり充実しておりますが、元々専門特化していたAKOUSTIK PIANO、ELECTRIK PIANOを拡充することで、より強力なピアノ音源としてKONTAKT 4を使用できます。
それでは、AKOUSTIK PIANOを例にライブラリを見てみましょう。
画像はKONTAKT 4のブラウザ内に表示されているAKOUSTIK PIANOです。
こちらはAKOUSTIK PIANOのプリセット表示にです。比較すると、全く同じように読み込まれていることが確認できます。
本体パネルを確認すると、しっかりとパラメータの互換も取れていることがわかります。
画像はKONTAKT 4内のコンボリュージョン・リバーブのパラメータ表示です。
こちらはAKOUSTIK PIANO内のコンボリュージョン・リバーブの表示です。
さらに、BANDSTANDもライブラリに読み込むことができるのです!!
これは自動では行われないので、以下の手順を踏んでいただくことになります。もし、お持ちのKONTAKTエンジンのライブラリが読み込まれないときも、以下の手順を行っていただければ登録できます。
1.Add Libraryをクリックします。
2. ライブラリが格納されているフォルダを指定するウインドウが表示されるので、BANDSTANDのライブラリが格納されているフォルダを指定し、選択をクリックします(図はMacOS環境)。
3. 以上で登録は完了します。
あとは、通常のKONTAKT 4のライブラリ管理と同様の手順で、使用することが可能になります。
GM音源が番号通り読み込まれている様子。
KONTAKT4でBANDSTANDのライブラリが読み込まれている様子。
残念ながら、AKOUSTIK PIANO、ELECTRIK PIANO、BANDSTANDの3製品は開発終了となってしまいました。この3製品はご販売店様で在庫がある限りになり、この分がなくなると、もう手に入れることはできなくなります(2009年10月末日現在)。
特にBANDSTANDの場合、学校様やゲームクリエイターの方々、勿論コンポーザーの方々から非常にご愛顧いただいておりました。動作が軽くて、シンプルな高音質のGM音源が他になかったということが最大の理由になります。
KONTAKT 4のライブラリがあれば、充分じゃないの?とお考えの方もいらっしゃると思います。勿論、その通りでございます。
ですが、未だに高品位なGM音源のライブラリのニーズは多くございます。また、昨今の大容量のサンプル・ライブラリとは異なり、サンプル容量も少量で抑え、且つハイクオリティーなサウンドを持つとってもECOなBANDSTANDは、貴重な存在でありました。
各製品とも残り僅かなので、KONTAKT 4をGM音源化できるBANDSTANDを今のうちにゲットしておくと、何かと重宝するのではないでしょうか。
※BANDSTANDは現在開発が終了しています。
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