ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2010!

Kontakt Playerさて、聞き慣れない方には、何のことだかわからないかもしれません。食べ物?! 舌を噛みそうなカタカナで、また何を言い出しているのだろうと考える方もいらっしゃるでしょう。ジャポンという名前なので何かフランス的な雰囲気を醸し出しているようですが、何なのでしょうか? 実は私もこれについて知る前は、何でこんな名前なのだろうと思ったこともありました。でも、現在では大分定着してきていて、知っている人も多いようです。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンは、毎年ゴールデンウィーク中に開催されるフランス発のクラシック音楽の音楽祭です。オリジナルの音楽祭はフランスのナントで開催されています。これを東京で開催しているのが、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンなのです。

毎年テーマとなる作曲家またはジャンルを設定して、ゴールデンウィーク期間中に平均45分間の短いコンサートを低価格で約300公演開催しています。低価格の割には、一流のアーティストの演奏が聴けるというのも利点です。私が説明するよりは、オフィシャルサイトをご覧いただいた方が良いでしょう。

私も3年前の2007年から毎年訪れているのですが、毎年毎年開催地の東京国際フォーラムが人の渦になっています。初めて行った時の印象は、日常を逸した何かすごいお祭りが始まるといったような感じで、本当にワクワクしていたのを覚えています。東京国際フォーラムに入ると、すぐに出店があり、各国の色々な食べ物を食べることができます。有料公演の他、数多くの無料公演などがあり、盛りだくさんです。私が行ったときの2007年に来場者がなんと100万人を超えたとのことです。今回は最近の不景気の影響による開催日縮小により、81万人に減少していたようですが、それでもすごい数字をたたき出しています。

さて、今年は「ショパンの宇宙」というテーマで、今年生誕200年を迎えるショパンを中心に公演が行われましたが、私はシューマン好きですので、ショパンではなく、シューマンの公演を2つ見に行きました(今回は2つしか取れませんでした。事前予約からトライしていたのですが、人気がありすぎて、入手困難な状況になっていました!)。

1つめは、メンデルスゾーンの「弦楽四重奏曲第6番」、そしてシューマンの「ピアノ五重奏曲」。演奏はライプツィヒ弦楽四重奏団とペルトラン・シャマユ。メンデルスゾーンの方は全体的に柔らかな感じの演奏で、心地よい感じでした。シューマンのピアノ五重奏曲は、私が以前から大好きだった曲なのにも関わらず、一度も生で聞いたことがなかったので、本当に感動的でした。

この公演が夜7時半頃に終了し、その後次の公演が夜の10:15開始だったので、それまで約2時間半何もすることもなくフォーラムをうろついていました。でも、野外では色々な演奏が行われて、楽しい! 妻と子供が来てくれなくて、寂しく一人でうろついていたのですが、楽しいのです。野外でビールを飲みつつ、出店で買ったちょっと辛めのチキンとライスを食べて、「お一人様」を楽しみました。

そして一階下のチケットブースをうろついていたら、なんとチェリストのピーター・ウィスペルウェイに会ってしまいました。思わず声をかけてしまい、彼とお話ししたのですが、本当にフレンドリーでナイスな方でした。実は彼のチェロ協奏曲のチケットも取りたいと思っていたのですが、チケットが直ぐに完売になってしまい取ることができなかったのです。こうした人に会うことができるのも、ラフォルジュルネならではといった感じでしょう。

さて、あっという間に夜10時になって、2つめの公演に行きました。演奏曲目はシューマンの「ピアノ三重奏曲第1番」そして、メンデルスゾーンの「ピアノ三重奏曲第1番」。演奏はフランスのトリオ・ヴァンダラーでした。彼等の演奏は3年前のラヴェルのピアノ三重奏の演奏以来だったのですが、本当にパワフルな演奏で圧倒されてしまいました。やはりこのトリオは「すごい」と改めて感じました。演奏が終わると割れんばかりの拍手があって、異例のアンコールまでやってくれて、本当に最高でした。終了後に聴衆から口々に「すげー」という声があったのが印象的でした。

中でもこのトリオのチェリスト、ラファエル・ピドゥーはすごい演奏をします。人よりもチェロを結構傾けて弾いて、構えに安定感がないように見え、よくこんな状態で弾けるなあという感じですが、出る音が本当にパワフル。自分のパートで出るべきではないところは控えめで、出るときは本当に主張してくる。かっこいい! やはり3年前にこの人の演奏で、サン・サーンスのチェロ協奏曲を聴いたのですが、これもすげー、すげーの連発。3年前の予感が、今回で確信に変わりました。

最近、Youtubeで彼等の演奏をあげてくれているようなので、興味のある方はこちらをどうぞ。Youtubeでは実際に聞くトリオの雰囲気は伝わらないのがちょっと残念ですが。。。

メンデルスゾーンピアノ三重奏:



ブラームスピアノ三重奏:



サン・サーンスピアノ三重奏:



アーティストサイト:
http://www.triowanderer.fr/

前回、シューマンの室内楽をお話しすると予告していましたが、ちょっとこの音楽祭のことについて話してみたいと思いましたので、書いてみました。次回はシューマンの室内楽について触れてみたいと思います。


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